2025年8月22日(金)、石川県七尾市のおまつり会館にて、一般社団法人ななお・なかのとDMOが主催する「Starting Over 第2次ななお・なかのと観光振興プラン作成事業」第3回ワークショップが開催されました。
背景と位置づけ
観光庁は、2024年1月1日の能登半島地震や同年9月の豪雨被害を受け、被災地観光の復興を支えるため「能登半島地震からの復興に向けた観光再生支援事業」を展開しています。令和7年1月から2月にかけて公募されたこの事業には82件の応募があり、ななお・なかのとDMOが提案した「Starting Over 第2次ななお・なかのと観光振興プラン作成事業」が採択されました。
well f.m.一般社団法人は、本事業においてDMOから委託を受け、プラン策定の伴走支援を担っています。
ワークショップ概要
- 日時:2025年8月22日(金)13:30〜17:00
- 会場:おまつり会館(石川県七尾市)
- テーマ:「6W2H手法による具体的な観光プログラムプラン作成・中期で実現したい事」
プログラム内容

13:30〜 開会挨拶・自己紹介
主催者の遠藤氏による挨拶の後、参加者が所属や参加理由を共有しました。
13:45〜15:00 基調講演:金沢市観光協会CMO 深谷圭美氏
- 金沢市で前年比147%のインバウンド増加を実現した要因
- 金沢DMOが実践した取り組み
- 金沢に来訪する外国人旅行者を能登に誘導する可能性
- 金沢と能登の観光連携に向けた提言
深谷氏の具体的な事例紹介に加え、参加者との質疑応答も行われました。
15:10〜15:20 善井靖氏(well f.m.)による事例紹介
「6W2H手法」を用いた観光プログラムプラン作成の考え方について解説。
15:20〜16:30 グループワーク
5つのグループに分かれ、それぞれのリーダーが進行役となり、中期的に実現したい観光プログラムについて議論を行いました。
16:30〜16:55 成果発表
各グループが検討したプランを発表し、全体で共有・質疑を実施。
16:55〜17:00 インタビュー調査計画の報告
杉浦裕樹(well f.m.理事/ヨコハマ経済新聞編集長)が、地域関係者へのインタビュー実施計画について報告。ローカルメディア運営や地域情報化の知見を活かし、復興観光に向けた情報発信のあり方を示しました。
まとめ
今回のワークショップでは、「6W2H手法」を通じて地域発の具体的な観光プログラムの可能性が深められ、金沢との広域連携のヒントも共有されました。
well f.m.は、ななお・なかのとDMOとともに第2次観光振興プランの策定を進めるために、今後、4回のワークショップを実施します。七尾市・中能登町の観光振興において、震災復興を契機に「未来につながる能登」を発信し、持続可能な観光地域づくりに取り組んでまいります。